時事ネタ

1ドル=140円突破でebay輸入ビジネス完全終了!? 現状と円安時代の対策について

こんにちは!山口です。

こちらの記事では

  • 1ドル=140円突破でebay輸入ビジネスは完全終了!?
  • ebay輸入ビジネスの現状と円安時代の対策について

解説していきます。

2022年4月頃から円安・ドル高の勢いが止まらない状況です。

輸入ビジネスをしている方は「これ以上はホント勘弁してくれ!」と切実に思っている方も多いかと思います。何を隠そう私もその一人です(汗)

正直に言って、急激な円安は輸入ビジネスをしているプレイヤーにとって嬉しくないですし向かい風なのは事実ですよね。

これから輸入ビジネスをしようか検討している方はこの為替の状況から「輸入はやめて輸出や国内の物販をしよう」と考えている方もいるでしょう。

この記事では現役でebay輸入ビジネスを実践している私の視点で正直に輸入ビジネスの現状や今後の対策まで話していきます。

円安でebay輸入ビジネスはオワコンなのか

ebay輸入ビジネスの現状(円安で稼ぎにくくなった商品や傾向)

円安時代にebay輸入ビジネスで稼ぐ方法

この記事を最後まで読むと上記の内容がよく理解できることでしょう。

それでは早速、いってみましょう!

24年ぶりの円安・ドル高水準に、、、

まずは現状の為替相場の確認です。海外を絡ませたeaby輸入ビジネスは主に日本円⇄米ドルの為替変動の影響を受けますので、定期的にチェックする方も多いと思います。

最近のニュースで下記のように報じられましたね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/6b52a56267c48f98f4d4cc7f941d08f2f7beb489

1日の外国為替市場で、円相場は一時、1ドル=140円台をつけました。1998年8月以来、24年ぶりの円安水準です。

1日のニューヨーク外国為替市場では円を売ってドルを買う動きが進み、日本時間の1日の午後11時24分頃に円相場は一時、1ドル=140円台をつけました。1ドル=140円台は1998年8月以来24年ぶりの円安水準です。アメリカで発表された製造業の景況感を示す指数が予想を上回る数値だったことなどから、アメリカの利上げペースが加速するとの見方が強まりました。急速な円安がすすんだ背景には日米の中央銀行総裁のかたくなな姿勢があります。

アメリカの中央銀行にあたるFRBのパウエル議長は先日アメリカで行われた経済シンポジウム=ジャクソンホール会議でインフレを抑え込むため、金融引き締めについて「やり遂げる」と強い姿勢を示しました。一方、日本銀行の黒田総裁は同じ会合で、賃金と物価が持続的に上昇するまで、「金融緩和以外に選択肢はない」と金融緩和で金利を抑える姿勢を崩していません。 アメリカで金利が上がり、日本は金利が低いままであれば、ドルで資金を運用した方がより多くの利益が出るとして、円を売ってドルを買う動きが強まっています。

Yahooニュース:9/1(木) 23:24配信

いやー非常に厳しいです。ちなみに2022年2月頃は1ドル=113〜114円付近でしたので、この短期間で20%以上米ドルに対して、円の価値が下がったということになりますね。

円の価値が下がれば海外の商品(主にアメリカ)を仕入れるにはより多くの円が必要になりますので、仕入れコストが増えることになります。ここが円安で輸入ビジネスが厳しくなると言われる要因ですね。

ちょっと分かりづらいかと思いますので、一つ商品を例に出して話しますね!

例えばこちらの商品

(ebay画面)

海外のオークションサイト・ebayで145ドル+米国内送料無料で仕入れができた商品です。

仮に1ドル =113円の場合:仕入れ値は145ドル×113円+(米国内の送料は無料)なので、およそ16,385円になります。※この金額に関税・輸入消費税や米国から日本へ送る場合は転送会社を使ったりしますのでその諸経費がかかります。ここでは分かりやすくその合計費用が+3,000円かかった計算にします。

そうすると仕入れ金額は16,385円+ 3,000円=19,385円となります。

これが1ドル=140円の場合:仕入れ値は145ドル×140円+(米国内の送料は無料)なので、およそ20,300円になります。前述の諸経費+ 3,000円を足して23,300円ですね。

同じ商品を輸入する場合で比較して23,300円-19,385円=3,915円の差が生まれています。

上記の商品を仕入れる場合、1ドル=140円の状況では113円の時点より3,915円仕入れ値が多くかかるという事になりますね。

物販ビジネスは仕入れ値をいかに安くするか?が大切ですので、この差は非常に大きいと思います。

こちらの商品が例えばメルカリでは下記のような金額で売れていました。

(メルカリ画面)

販売価格:29,800円です。この商品を私達が販売したと仮定して手元に残るお金を計算してみましょう。

販売価格:29,800円-2,980円(メルカリ販売手数料10%)-送料750円(60サイズで想定)=26,070円です。

それではこちらから先程の仕入れ金額を差し引いて1ドル=113円の時、140円の現在でそれぞれの利益額・利益率を計算してみます。

□1ドル=113円の場合

26,070円-19,385円=6,685円

6,685円÷29,800円×100=22.43…..

利益額:6,685円(利益率:22.4%)となりました。

一方、

□1ドル=140円の場合

26,070円-23,300円=2,770円

2,770円÷29,800円×100=9.29…..

。。。

。。。

あれ??

まさかの利益額:2,770円(利益率9.29%)でした。。

利益率10%を切ってしまうとわざわざ輸入して販売するメリットは少ないかなーと思います。。

同じ商品を同じ価格で販売しているのに得られる利益がまるで変わってしまうかなりショックな現実を突きつけられました、、、

今の急激な円安・ドル高の状況下では以前は「儲かる商品」だった商品が「ほとんど儲からない商品」になってしまうことが結構あるのが正直なところです。

「もう輸入ビジネスなんてやっても意味ない」「輸入ビジネスは完全終了」と感じる方もいるでしょう。

そう思ってしまって無理はない状況ですよね(泣)

ですが、捉えようによってはチャンスな部分もあるかなーと個人的には思っています。

「またまたー そんなのただの強がりでしょ」「出ましたー ないない」そんな声が聞こえてきそうな感じもしますが、、

次に

  • 円安でebay輸入ビジネスはオワコンなのか?
  • ebay輸入ビジネスの現状

について私なりの見解を話していきたいと思います!

円安でebay輸入ビジネスはオワコンなのか?

輸入ビジネスには向かい風の状況の中で、「ebay輸入ビジネスは完全にオワコンなのか?」「今からやっても意味ないのか?」「すでにebay輸入ビジネスをやっているけど他のビジネスに転向した方が良いのか?」と感じたり不安に思ったりしている方もいるかと思います。

私なりにそれらのご意見に対しては「半分は正解で残りの半分は不正解」だな、と感じています。

まず正解だと感じる点は

  • 為替の影響で目先では輸入ビジネスが不利な状況は確実
    という点です。

これは先程から繰り返しにもなりますが、円安により米国など海外から商品を購入する際の仕入れ価格が上昇します。

例にもあった通り同じ商品を同じ価格で販売しても仕入れ価格の上昇に伴い私達が得られる利益額が目減りしてしまいます。

利益率も低下しますので、同じように商品を仕入れて→販売するという作業に対する効率性が落ちるのは否めないでしょう。

これはお見せした商品例からも分かる通り、歴然たる事実ですね。

では逆に不正解だなと感じる点ですが、これは不正解というより「こんな考え方をする奴もいるのか」程度に捉えてください。決して輸入ビジネスが不利だという意見に反対している訳でもありません。

私も今の状況では「輸入ビジネスは厳しい状況にある」と思っている一人です。

そんな中でも私はebay輸入ビジネスをしているプレーヤーとして向かい風の中であえて輸入ビジネスをするメリットに関して話していきます。

メリットの一つ目ですが、

  • 同じビジネスをするライバルが減少していく(している)という点です。

これはネット上でも同じようにebay輸入ビジネスの情報を発信している人が良く言われていると思いますので、「またその話しか」と言われてしまうかもしれませんが実際にライバルは減っていると感じます。

また一つ商品の例を挙げてみますね。

(メルカリ画面)

こちらの輸入品のマウスですが、記事を書いている段階では安売りをしなければ45,000円〜50,000円程度では取引されています。(下手に安売りしてしまっている素人出品者の履歴はあります)

ebayでは下記のように200ドル前半で仕入れができるタイミングがありました。

このようにebayの過去相場下限で仕入れができれば、日本までの諸経費を考慮して33,000円〜34,000円程度の仕入れ値になりますので、仮に日本国内で45,000円で販売した場合でも6,000円〜7,000円程度の利益が残ります。

メルカリでの需要も多く、売れ行きは下記の通りです。

数多く取引されていて、私が調べた時点では1ヶ月に5個程度は売れていました。

では今度はこの商品を出品しているライバルはどれくらいいるのか?を考えてみます。

こちらの商品はメルカリで海外商品をリサーチしていくと割とすぐに見つかるレベルの商品なので、以前は出品者が二桁以上は当たり前でたくさんいた商品なのですが、今の状況はいかがでしょうか?

同じ商品を販売しているライバルは4名(品)です。(赤枠外の商品は別の商品です)しかもライバルは全員、相場よりもやや高めに出品しています。

1ヶ月に5個の売れ行きの商品に関してライバルが4名(品)という状況ですので、仮に私達が出品した場合は5名(品)目となります。

売れるスピードは5(ライバル4名+自分)÷5(1月に売れる個数)=1ヵ月程度と予測できます。以前はライバル数が多かったので、売れるまで数ヶ月はかかる状況だった商品です。

以前よりライバル数が減っている、しかもこの円安で輸入ビジネスに参入する人は減少の一途と考えられますので「一取引で得られる利益は減っても販売はしやすい状況」と言えます。

こちらの商品はあくまで一例ですが、日々メルカリやオークファンでリサーチしているとこのように出品ライバルが減少している商品を結構見かけます。

ここ最近は体感レベルで「ライバル減ってるなー」と感じます。

ライバルが減ればあなたが商品を販売するチャンスは増えますので、一取引で得られる利益額は減ってもその分、多く販売すれば良いと考えることもできます。

ではメリットの二つ目ですが、

  • 円安が長期的に続けば販売価格に転嫁されるので、そのうち影響がなくなる

ということです。

こちらは現段階では希望的観測が含まれるのも事実なので、話半分にはなってしまいますが少なくとも国内における輸入品に対する需要は一定数あります。

日本にまだ入ってきていない海外製の商品に魅力を感じる方やそもそも日本では手に入らない貴重なヴィンテージ商品のファンがいる以上、輸入品は購入され続けます。

そして仕入れ値が上がっている以上、それらの需要がある商品を日本の消費者に届けるには徐々に値上げが必要になってきます。

そうしないと私達、輸入業者は誰も儲からなくなってしまいますし、ボランティアで輸入品を販売し続ける人はいないでしょう。

したがって、この円安局面が長期間続けば需要と供給のバランスが整っている商品は次第に国内での販売価格に転嫁されてくると思われます。

これはどのタイミングでそのように移行するか商品によっても変わってくると思いますので、断言はできないのですが1ドル=110〜120円台の頃に仕入れた商品が国内の市場から少なくなってくれば徐々に動きが加速していくと私は考えています。

上記の二つのメリットから私自身は確固たる輸入ビジネスのスキルを身につけて行動を続けられる方ならebay輸入ビジネスで今まで通り稼ぎ続けることは可能だと思っています。

ただし、0から始める初心者の方が稼ぐためのハードルが高くなった部分はあります。次に円安で稼ぎにくくなった商品やその傾向に関して解説していきますね!

円安で稼ぎにくくなった商品と傾向

円安で稼ぎにくくなった商品はズバリ低価格帯の商品です低価格帯の定義はここでは国内の販売価格で15,000円未満と考えます。このような商品は始めたばかりの初心者の方でも手を出しやすいく、従来は利益を出す感覚を掴む練習用としても最適な商品でした。

反面、このような低価格帯の商品は1ドル=110円台などの平時であっても一取引で得られる利益額は2,000円〜5,000円程度の物が多かったのですが、(例外はあります)最近の急激な円安により利益の部分が大きく削られています。

では、なぜこのような商品が円安の煽りを受けて稼ぎにくいのか?

それは低価格帯の商品は商品金額に対して仕入れ・販売の両面でかかる諸経費の割合が高くなるからです。

諸経費に関してもう一度触れておきますね。仕入れ面では送料や関税(商品によって変動)、輸入消費税、転送会社の手数料などがあります。

販売面ではプラットフォームの手数料や購入してくれたお客様へ商品を届ける際の国内の送料です。

例えばこんな商品を例に出してみます。

(メルカリ画面)

メルカリで13,480円で売れている商品です。

私達が同じように売ったと想定すると手元に残るお金は手数料と送料を引くと13,480円-1,348円(メルカリ販売手数料10%)-送料850円(80サイズで想定)=11,282円です。

ではebayで過去に仕入れができた例を見てみます。

(ebay画面)

49.20ドル×140円+(米国内の送料は無料)なので、およそ6,888円になります。これに転送会社を経由する場合の想定諸経費+ 3,000円を足して9,888円です。

この場合に得られる利益額は11,282円-9,888円=1,394円です。一取引で1,000円ちょっとの利益では国内で本や雑貨のせどりをするのと大差がありません。
利益率も1,394円÷13,480円×100=10.3%と薄利になります。

一取引でやる仕事の内容に変わりはないので、あなたの時間や労力を考えると今の状況下ではこのような低価格帯の商品は仕入れ対象から極力外していった方が良いかな、と個人的には感じます。

円安時代にebay輸入ビジネスで稼ぐ方法

ではどのような方法で取り組めば円安時代でもebay輸入ビジネスで稼ぐことができるのでしょうか?

私なりの答えを以下に3つ用意しましたので、あなたの参考になれば嬉しいです。

扱う商品の価格帯を上げる

もともとの価格差が大きい商品を狙う(中古品・アンティークやヴィンテージ品などコレクティブ商材)

ユーロなど米ドル以外の通貨で仕入れできる商品を狙う、それらを扱うebay出品者と繋がる

これらの方法を意識して実践すればebay輸入ビジネスで稼ぐことはまだまだ可能です。

また前述した通り、円安の状況でメリットとなる部分もありますので、自分自身のスキルを積み上げていけば長期的に見てもチャンスかもしれません。

月並みですが「ピンチの後にチャンスあり」「人の行く裏に道あり花の山」とも言いますので、ebay輸入ビジネスを実践している人や始めようとしている人は目先では苦しい状況もありますが、諦めずにチャレンジして欲しいと思います。

長くなりましたので、次回の記事で「円安時代にebay輸入ビジネスで稼ぐ方法」として挙げた3つの内容に関して深掘りして話していきますね。

いかがでしたか?

今回は

  • 1ドル=140円突破でebay輸入ビジネスは完全終了!?
  • ebay輸入ビジネスの現状と円安時代の対策について

紹介しました。

わからないことなどあれば、お気軽にコメントくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました!